夫婦のキズナって凄いパワーだな・・・本日は私が新人時代に出会ったある1組の大切なお客様のあるお話をさせて頂きます。このブログを通して、1人でも多くのお客様にパワーを送れるように・・・・・・・・・
―お2人と出会ったのは今から約4年前―
2年間という本当に長い打ち合わせ期間をかけて準備を頑張ってきたお2人とは結婚式が終わった後も プライベートの相談をしたりと、ずっと連絡を取り合っていました。
きっと今年の夏は絶対に夏祭りに来てくれるはず
そう思ってずっと待っていたのですがお便りを出した直後は連絡が来ず、数日後に携帯へあるメールが送られてきました。
「心配かけないようにもう少し落ち着いたら連絡しようと思っていたんだけど・・・実は旦那が突然難病にかかってしまって、今入院中なんだ。一時期本当に危なかったけど、少しずつだけど回復が見えてきたから今は大丈夫だよ!!」
突然のメールでうまく理解が出来なかった私ですが、数日後病院へ向かい どんな声をかけようか・・・どんな反応をしたらいいのか・・・色々考えながら恐る恐る病室へ入ると・・・驚く事に 何と彼女は今までと変わらない笑顔で私を迎え入れてくれました。
記憶や言語力はまだ繋がっていない彼も うっすらな瞳で私を見ます。
「ブルーブランのさえちゃんだよ!!分かるかな??」彼女は彼に向かって私が来た事を伝えようと、何度も声を掛けてくれます。
入院生活1ヵ月半 私が知らない間にどんな風にこの病と戦ってきたかは想像がつきませんが、この事実を理解し 正面から向き合い乗り越えようとする彼女の前向きな強い姿勢を見て、何も言葉が浮かびませんでした。
それから私が出来る事は何かな・・・って考えた時に浮かんだ事は、とにかく病室へ顔を出す事。それだけしか浮かばず、あれから2ヶ月 休みの日には少しでも顔を出そうと毎週通っています。
病院に行くと、たまに同僚の方もお見舞いに来られます。
「式場の方ですよね?新居に(私と)3人で撮った写真がお手洗いに飾ってありますよね」
そんなお声もかけて頂く事もありました。
まだゆっくりうっすら声をかける事しかできませんが 以前と比べかなり回復もして だんだん私の事もしっかり分かってくれるようになり、
「結婚式凄く良かったよね!」
「あれがバッチリ成功したよね」
と声をかける彼女に対して
「うん うん」
と頷いてくれています。
先日ある時は彼女が席を立って私と2人きりになった時に、私が
「可愛くて本当に素敵な奥さんで幸せ者だよね」
そう伝えたら、
「自分にはもったいない」
ゆっくり小さな声でそう私に呟きました。
まだ充分に理解はできる力がなくても、大切な人の優しさはきちんと伝わっているんだな と、温かい気持ちになりました。
今の2人の目標・・・
「来年 シェフの料理をブルーブランに食べに行けるように頑張ろうね」
と、私が行く度に語ってくれます。凄く嬉しい目標です。
本当にまだまだリハビリも続き大変ですが、2人を見ていると本当に理想の夫婦愛だなってパワーをもらいます。結婚とは相手の一生をお互いが背負っていくもの それがどんな状況となっても・・・。
もうすぐ2人は結婚記念日です。私にとっても大切な記念日。
2人にとって 私はたった1人のウェディングプランナー。
何か考えて、幸せな瞬間を届けに行こうと思います!! <稲垣>
愛知県岡崎市の結婚式場・ゲストハウス
ブルー:ブラン